そろそろ別のネタを考えたほうがいいとはわかっているんですが、カスタムモデル作っているときは許してください。
棹周りを少々ご紹介。
写真はエボニー指板に白蝶貝4φのトップポジションを入れたところです。
よく見るとサイドポジションもはみ出していますね。
この後数回の磨き作業を行い平滑な指板面が作られます。
具体的には磨くペーパーの番手を細かくしていく作業ですが、コンマ数ミリ削るか削らないかのびみょ~な世界です。磨いた面に、どれだけきれいに周りの風景が映り込むかで仕上がりを判断しています。
この時点で指板面は「完成」となります。組立時にオイルを塗りこむ以外はこの状態でお客様のもとへ参ります・・・
つまり次工程「フレット打ち」がとっても緊張する作業になるということですっ!!
こちらはフレットうち寸前の指板。
フレット溝に入っている白いのはボンドです。
溝にボンドが入った状態でフレットを打つと、ボンドが固まったときフレットの食いつきが、ボンド無しに比べて良くなります。後々、フレット浮きが起きないようにとも期待してボンドを注入しています。
フレットを打った際にボンドがあふれてこないようにボンド量には慎重になります。
そして指板が接着されるネックがこちら。
真ん中のラインがイカしてますねっ!!!
ラミネート直後の荒々しい木肌とは違いなめらか~になっていますね。
kこのようになるまで加工しては狂いを出す時間を設け、加工しては狂いを出して、加工しては・・・とネックの精度を出してきましたっ。
演奏の要、ネックと指板は様々な部分で細かい気の使い方をしています。
値段がピンキリのウクレレですが、Kakumaeのウクレレは決して安くはありません。木材や装飾、作られた場所など様々な要因が関係してお値段が決まります。また、このような技術的な部分であったりもします。
楽器フェアはもちろんですが「楽器フェアは都合があわねぇぜ!」という方も、全国11か所のディーラー様でKakumaeはお試しいただけますので、どうぞ音質・プレイアビリティ・値段をチェックしてみてくださいm(_ _)m